403 感情なんてなくなってしまえ |
402 進みたい、変われない、今日も明日も世界はこんなにも暗い、毎日はこんなにもつらい。そんな言葉に逃げ続けられるほど子供じゃなくて、それが余計に私を苦しめる。逃げて、一瞬楽になって、でもその次は? また同じことの繰り返し。 |
401 もっと私が強かったらなぁ。それとも、もっと弱くてこの世界に未練がなかったらなぁ。 この世界を美しいと思う。もっと見ていたいと思う。いろんなことを知りたいと思う。死にたくないと思う。だから、それなら、自分の力で生きていかなきゃいけない。 |
400 「頑張って」「気楽にね」「つらいのはみんな同じなんだから」 なんて、なんの支えにもならない。 今この瞬間を乗り越えられないなら明日なんてこない。 |
399 きっと今を覆すことはない。だったら綺麗な思い出のままがいい。体温なんて知らない方がいい。手のひらの感触も、唇の柔らかさも、特別な言葉も、声の湿度も、細める目の甘さも。何一つ知らない方が、胸に、記憶に、刻まれずにすむ。そうでしょう? |
398 考えてもどうしようもないことだ。 今を覆せないわけじゃない、でもきっと後悔する瞬間がある。 どっちを選んだって同じだろうけど。 |
397 手なんて届かない人だって思ってた。 私なんて見るような人じゃないって、ずっと遠くの人だって。 だから諦めていられたのに。 |
396 こんなにも世界は鮮やかな光で溢れている。 楽しいこともある、生きていてよかったと感じる瞬間もある。風に吹かれながら柔らかな空気を吸い込む、美味しいもので満たされる、明日を心待ちに眠りに落ちる。たしかにそんな瞬間だってあるのに。 |
395 眠ろう。明日もきっとまた忙しい。そうしたらこんな下らない感傷なんて消えてしまうはず。 |
394 夜が映った水面が風に押され、たくさんのビルの光できらめく。先を急ぐ人の群れから抜け出て、大きく水の匂いを吸い込んだ。いつかこの瞬間のことも思い出すんだろう、きっと。 |
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