.* 詩 園 *.
貴方の詩や歌の作品を
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07-20 18:25
 
By sien [編集]


小さな小さな

私の庭です

ひとりで星を見てました

見つけてくれて

ありがとう


00002


04-15 21:03
 【吐血】
By スピカ [編集]



ほんとの愛ならば
とこしえに変わらぬと

誓いの血を吐いて
てのひらに擦(なす)れ

そんな細い腕で
誰を抱きしめられると言うのか

吼える獅子のごとく
すべての軛(くびき)を壊し
走り出せ


偽善者を笑うな
真実を庇護するな

誓いの血を吐いて
沈黙に耐えろ

そんな弱い息で
誰を守れるとか言うつもりだ

愚者は愚者のままで
すべての知恵を求めて
動き出せ
──────
──────

00076


03-04 20:05
 【天馬】
By スピカ [編集]



夜空の高みを走る天馬
わたしの窓まで降りてきたなら

ためらうことなくその背に乗り
子供の寝顔を見て回りたい

 おやすみ ぼうや 強くなって
 わたしの不安を救ってね

 おやすみ ぼうや 賢くなって
 誰かの予言を破ってね


あなたが生まれた悲しみより
わたしが生きてる意味は軽いね

ラムネの泡より短い夏
それでもひとりじゃもう歩けない

 おやすみ ぼうや 厳しくなって
 わたしの不正をあばいてね

 おやすみ ぼうや 鋭くなって
 呪文の矛盾を見抜いてね

───────
───────

00075


02-15 19:44
 【茂木】
By スピカ [編集]


波が立つときは舟影が消える
よそものたちから身を隠す

古里の海は古代の躍動
深く魚たち眠る茂木

忘れてしまうなこの海を
数えてしまうなこの船を

命が熔けてはいないのか
水面が赤く染まる茂木


漁が立つときは笑い顔あふれ
閉ざされた海をなめてゆく

女たちだけは強く手を合わせ
海よ安かれと祈る茂木

夕陽を招くか三毛猫よ
舟霊(ふなだま)祀るか漁火よ

漆黒の闇が訪れた
古里の海を忘れるな

漆黒の闇が訪れた
古里の茂木を忘れるな
──────
──────
茂木(もぎ)・・・長崎市郊外にある漁港。東に海があるので「夕陽を招くか」のフレーズはリアルではない。
──────

00074


02-08 21:21
 【十一点鐘】
By スピカ [編集]



水色の窓際であなたの右手に水差し

そのままで名曲が聞こえてくるように思う

愛していいなら
いつでも愛せる

愛していいなら
いつでも愛せる

髪を撫で 急ぎ足
外出の支度をしてる

敬虔(けいけん)な日曜の
あなたしか知らない時間


ほら光 そして恋
あなたの自由な持ち物

近すぎて怖くなる
あなたはいつだって自然

短針が滑る まもなくイレヴン
短針が統(す)べる まもなくイレヴン

時打ちが終わったら
ひとつ願いが叶うだろう

崇高な日曜の
あなたしか要らない時間

─────
─────

00073


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