小さな小さな
私の庭です
ひとりで星を見てました
見つけてくれて
ありがとう
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ほんとの愛ならば
とこしえに変わらぬと
誓いの血を吐いて
てのひらに擦(なす)れ
そんな細い腕で
誰を抱きしめられると言うのか
吼える獅子のごとく
すべての軛(くびき)を壊し
走り出せ
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偽善者を笑うな
真実を庇護するな
誓いの血を吐いて
沈黙に耐えろ
そんな弱い息で
誰を守れるとか言うつもりだ
愚者は愚者のままで
すべての知恵を求めて
動き出せ
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00076
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夜空の高みを走る天馬
わたしの窓まで降りてきたなら
ためらうことなくその背に乗り
子供の寝顔を見て回りたい
おやすみ ぼうや 強くなって
わたしの不安を救ってね
おやすみ ぼうや 賢くなって
誰かの予言を破ってね
あなたが生まれた悲しみより
わたしが生きてる意味は軽いね
ラムネの泡より短い夏
それでもひとりじゃもう歩けない
おやすみ ぼうや 厳しくなって
わたしの不正をあばいてね
おやすみ ぼうや 鋭くなって
呪文の矛盾を見抜いてね
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00075
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波が立つときは舟影が消える
よそものたちから身を隠す
古里の海は古代の躍動
深く魚たち眠る茂木
忘れてしまうなこの海を
数えてしまうなこの船を
命が熔けてはいないのか
水面が赤く染まる茂木
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漁が立つときは笑い顔あふれ
閉ざされた海をなめてゆく
女たちだけは強く手を合わせ
海よ安かれと祈る茂木
夕陽を招くか三毛猫よ
舟霊(ふなだま)祀るか漁火よ
漆黒の闇が訪れた
古里の海を忘れるな
漆黒の闇が訪れた
古里の茂木を忘れるな
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茂木(もぎ)・・・長崎市郊外にある漁港。東に海があるので「夕陽を招くか」のフレーズはリアルではない。
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00074
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水色の窓際であなたの右手に水差し
そのままで名曲が聞こえてくるように思う
愛していいなら
いつでも愛せる
愛していいなら
いつでも愛せる
髪を撫で 急ぎ足
外出の支度をしてる
敬虔(けいけん)な日曜の
あなたしか知らない時間
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ほら光 そして恋
あなたの自由な持ち物
近すぎて怖くなる
あなたはいつだって自然
短針が滑る まもなくイレヴン
短針が統(す)べる まもなくイレヴン
時打ちが終わったら
ひとつ願いが叶うだろう
崇高な日曜の
あなたしか要らない時間
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