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私もびっくりしたけど小さいお兄さんもびっくりして、慌ててそのゴリラに駆け寄った。 「ちょ、ちょっとコンボイ!!あの子びっくりさせないようにヒューマンモードで会おうって決めたのアンタでしょ!?何ゴリラのまんま当たり前のよーに入ってきてんの!!」 「あ…そうだったな、すまない」 ゴリラが喋ったー!? と思ったら「変身!」と声を上げてロボットの姿になり、それから真面目そうな青年の姿になった。 …私は今何を見たんだろうか? 固まる私に申し訳なさそうにゴリラだったその人は声をかけてきた。 「驚かせてしまってすまない…うっかりしていた。…君はトランスフォーマーのトランスフォームを見るのは初めてなんだね?」 「トランスフォーマー?」 聞いたことある単語で現実に戻ってきた。 「見るのはまぁ…そうだけど…でもトランスフォーマーって確か、車とか飛行機とか、そういうのからロボットになるって聞いたけど…」 おずおずとうろ覚えな知識を伝えてみる。 「トランスフォーマーの事は知っているのか?それはどうやって…」 「急かしちゃ駄目なんダナ、コンボイさん」 矢継ぎ早に質問する元ゴリラのひとを制する声がした。 カップを持って部屋に入ってきたのは恰幅がよくて優しそうな雰囲気のおじさん。 「とまどってるのに質問攻めなんて、デストロン相手じゃないんだから」 「あ、あぁ…」 新しく入って来たその人の優しい諫めに、ゴリラのお兄さんは失礼をした事に気付いたようで、その人に向けていた罰の悪そうな顔をこちらにそのまま向けてから頭を下げた。 「重ね重ね申し訳ない」 「そんな…」 何だかわからないうちに色々見て聞いて混乱したけど、この上さらに頭下げられたりなんてしたら余計困っちゃう。 どう言ったらいいかと動きを止めていたら、優しそうなおじさんは私に雰囲気通り柔らかい声音で声をかけた。 「君に危害を加えたりはしないから安心してね。それとあんまり緊張しないでほしいから、お茶持ってきたんダナ」 匂いだけでも落ち着くからどうぞ、とカップを差し出されたので、とりあえず受け取る。 あ、いい匂い。 私の表情が少しゆるんだのがわかったようで、ゴリラのお兄さんも微笑んでから、ベッドの横にあったイスに座って落ち着いた。
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