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「あァ、生憎俺みてーなゴミ溜め生まれには貴族サマの流儀はどうにも敷居が高くてよォ。つまりテメーも俺も、ハナからこの茶番に興じるつもりなんてねェんだ。」 (ペストマスクの中で揺れ動く感情を窺い知ることは不可能だったし、何より流暢に、結論を勿体ぶるように紡がれていく物言いは場馴れした所謂貴族らしい印象を自身に植え付けたことだろう。それでもやはり相手がこの舞踏会を純粋に楽しむ為に訪れたのではないことを確信すれば、差し向けていた乾杯酒を一気に煽り近くのウェイターにグラスを押し付けて。ダンスホールでは指揮者が魔法で雪を降らせ幻想的な雰囲気の中、淑やかなスローワルツが奏でられている。口端を伝った酒を豪快に拭う姿は、外見こそドレスコードに準じているが、言葉通りの自身の出自を証明することになるかもしれない。飽くまで六魔将宛に届いた舞踏会への招待状を今回気紛れに受け取ったに過ぎないのだから。) 「気にすんな、テメーの中身の方がよっぽど面白そうだ。付き合えよ。」 (最早行きずりの女に興味は無いと言うように其方へは一瞥すら与えず、相手に付いてくるようダンスホールとは反対方向を指し示し。自身としては只者ではない鮮血の香りを纏う相手をみすみす逃すことの方が損失だと捉えたらしい。承諾も得ない内に嬌声と悲鳴が響く中徐々に人気が少なくなるサロン最奥のVIPルームの入り口へと歩んでいくが、通路で細やかに輝く心ばかりのイルミネーションがいじらしい。胸元から招待状を提示するなら屈強なドアマンが恭しい一礼と共に扉を開け自身とその連れと思わしき相手を迎え入れるだろう。相手が付随しない場合は頑として待つつもりのようだが。)
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