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(──十年以上前になるだろうか。シュヴァルツ帝国とベルセニア魔皇国を繋ぐルフトゲッセン検問所への襲撃を企てたが敢えなく失敗し、深手を負って逃亡を余儀なくされたことがあった。その後の記憶は極めて曖昧だが、“彼”による治療を施されて命を繋ぎ留めたことは事実だった。それから幾つかの人体実験への協力、取引の仲介役等を経て打診されたのが例の六魔将の一件だった。 そんな記憶を手繰り寄せつつ、VIPルームを突き進む中彼の気配を後方に確かに感じるなら口端は吊り上がるばかり。) 「テメーがつまらねー野郎だろうが此処では関係ねェ。」 (行き先は完全個室のプライベートルーム、ではなくその隣のカジノ。ドアマンに招き入れられるまま重厚感のある扉を潜るなら、洗練された高級感漂う雰囲気と一様にホワイトのフルマスクを付けたディーラー達が迎えるだろう。カードやチップの音が方々から鳴り響いており、興奮と緊張に満ちたその一瞬の快楽の為に莫大な金が動いているようだ。やがて自身の足はバカラテーブルの前で止まり、身勝手にも空席にどっかりと腰を下ろすなら相手を見上げる形で勝負を持ち掛け。最も(相手に効果があるとは別として)ヴィネツィアンマスクから覗く血走った双眸は相手に選択肢を与えないような鋭さを孕んでいたかもしれない。) 「なァ、俺にも貴族のマネゴトくらいさせろよ。一発勝負だ。賭けに負けた方が勝った方の願いを聞き入れる。やるよなァ?」
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