エターナルゾーン日記板
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皆様はピグラスの塔という建造物をご存知だろうか。 ご存知ないだろう。 まずは建造物の所在地から説明すると、8カラット草原という辺境の地にその塔は存在する。 バスカルとラプトのほぼ中心に位置し、移動手段は徒歩のみ。 それだけでも面倒臭そうだが、ピグラスの塔周辺には非常に手強いウサギがぴょんぴょんと徘徊しており、迂闊に喧嘩を売ってしまえば秒で木っ端微塵にされてしまう。 並の冒険者の諸君、命が惜しければ喧嘩を売らないことだ。 ただし、ここで1つ注意して頂きたい。 喧嘩さえ売らなければ基本的にあちらから襲ってくることはないのだが、ピグラスの塔の入口付近で遭遇してしまうと問答無用でゲンコツをかましてきます。 その問答無用さときたら筆舌に尽し難く、シーンだけを切り取れば0点の答案用紙を見つけたのび太のママ、工藤新一に取引現場を見られてしまったジンとウォッカ、犬夜叉に破廉恥な行いをされたかごめ、等と同格のように映るが、彼らは受動的であるのに対してウサギは実に能動的に問答無用であり、次元そのものが違う。 問答無用業界でも指折りの実力者なのは言うまでもない。 何故、ウサギはそれほどまでに問題無用を極めてしまったのか。 私の推測では、ウサギにとって重要かつ外敵から守らなければならない何かがピグラスの塔内にある。 ピグラスの塔の入口付近でのみ問答無用である理由も、守るべき何かの存在によって説明がつくのではないだろうか。 そうだ。そうに違いない。 自分自身で立てた仮説を立証すべく、ウサギの勤務時間の隙間を縫って塔内部への侵入を繰り返した。 1ヶ月間、週7回の出入り。 ウサギによる警備がガバガバ過ぎて守らなければならない何かが本当に存在しているのか一抹の不安を覚えたが、そこは寝たら忘れるタイプの私だ。 調査を打ち切る理由にはならなかった。 そこで得た塔内部の情報を報告したいと思う。 まず塔内部に侵入して最初に驚いたのはワンフロアワンルーム制を採用していて、一部屋が体育館並みに広い上に、うっかり住みついてしまっても賃料が一切かからないところだ。 現段階では残念ながら風呂もトイレもキッチンもついていないが、むしろ水道も電気もガスも通っている痕跡はないし、窓すらもなく換気さえできないが、大家さんが誰かも分からない無法地帯なので住んだ後にライフラインを勝手に通しても、ワンルームを区切って3LDKトイレ風呂別にリフォームしても、壁をブチ抜いて空気の通りを確保しても問題はない。 全てはあなたの思うままに、好き勝手やってください。 ちなみにここからは余談だが、私が塔の階数を数えてみると80階以上は確実にあった。 現代の建築法に当てはめて良いものかは不明なるも、建築基準法施行令第21条が適用されていれば居室の場合の天井の高さは2、1メートル以上だと定められているので、この塔の高さは最低でも80×2、1=168メートル以上はある計算になる。 自然溢れる辺境の地で、地上160メートル超から見下ろす景色はさぞかし美しいことでしょう。 ご近所さんになるであろう蜂とか鳥とか狼とか人間より大きいサイズの蜥蜴とか人間より大きいサイズの宝箱のコスプレをした何かとかゴーラ人とかに対して差別的な感覚が無いのであれば、お試しに1泊だけしてみるのも良いかもしれませんね。 以上が私の一押しの物件でした。 あれ?
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