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「ほれ。」 「?」 奪ったアイスの代わりに渡したのは、まだ食べてない俺のアイス。 「これでお前の方が多いだろ?」 半分このアイスも俺のを一口やれば解決だろ? 残念な事に遠慮ないデカい一口の所為で半分になっちゃったけど。 まあ、コイツにならあげてもいいや。 吉川の食いかけアイスを口にくわえた瞬間だった。 口の中のアイスをシャリシャリと音を立てて噛み下した吉川が、 「だ、駄目だ!」 …何でだろう。 持っていたアイスを放り出して覆い被さってきた。 「!?」 「…ば、ばかっ!勝手に俺の食べんじゃねぇ!」 意味のわからない俺はアイスをくわえたままクエスチョンマークを浮かべるしかない。 「…ふぁ?」 だから、大きい方をあげただろ? 残念ながら、現在アスファルトが粗食中だけど。 なんて食い意地の張った奴だと呆れたくなる。 しかも無理矢理俺のアイスを引き抜いた所為で、手はベタベタ。 俺は口元から首筋に甘い雫を垂らす羽目になった。 「…お前はっ、俺の食いかけとか食べちゃダメなんだ!」 …なんだその意味不明な理屈。 わがままにも程があるだろ? 既に溶けたアイスが吉川の手から崩れて落ちた。 でも、アイスより見たこともない吉川の表情の方が俺には重要なんだけど。 「…俺のアイス、どうしてくれんの?」 まだ跨がったままの吉川は、真っ赤な顔で泣きそうな、苦しそうな表情を浮かべてて…、 「…んなの知るかよ…」 いつもの俺様っぷりだけど、でもいつもと全然違うよ。 だって、 誘ってるようにしか見えやしない。 棒を持った吉川の手を引き寄せると、指をつたう雫に舌を這わせた。 「っ、」 肩を揺らして身を引いたが、でも逃げない吉川に苦笑いして、 …ま、いっか。 冷たくて甘い新しいアイスは、今目の前に座ってるから。 夏の日差しにも溶けないソイツは、甘いけど汗でちょっと、しょっぱかった。 end。 ※サイトの方は18禁になっております。
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