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完全ノンケの俺が、男に目覚めたワケ 【注】書きたい場面のみ、断片的に繋げています。 *ある日、二股現場を親友の太一に目撃された悠斗。黙っててやるかわりに俺ともsexしてよと言われ、関係を持つことに。 ずっと以前から、お前に性的魅力を抱いていたと話す太一に、最初は気持ち悪いとしか思わなかった悠斗だが、関係がはじまって半年。 悠斗は、太一とのsexの最中、自分でも思いもしない感情に苦しめられるのであった。 * 嫌だ。 嫌だった。 気持ち悪い、はずだった。 弱みに付けこんで、男の俺を「抱かせろ」といった親友のことが。 無理矢理キスをされ、太一が俺から衣服を剥ぎ取っていく。いつもはベットの上で女を征服してる側の俺が、逆に、男に、しかも長年ツルんできた遊び仲間に支配されることが、屈辱でたまらなかった。 唇を噛んで奴に抱かれる事が、唯一の抵抗だった。『こんなもんで、俺を手に入れたと思ってんじゃねえよカス』と、心のなかで毒を吐きながら。 * 「ん……んっ――!」 舌で愛撫され、蕾がヌメるあの独特の感覚に、悠斗は思わず口に咥えているものを吐きだしそうになった。 もう、どれくらい前戯ばかりさせられてるだろう。 仰向けになった太一の上に、自分の股間が顔に被さるようにして、跨っている。 所謂シックスナインと呼ぶその体位は、なんど要求されても、恥じらいの消えない屈辱的なものだ。 しかし散々太一に舐めつくされた肉体は、歓喜の悲鳴を上げ、早くも『男』を欲しがっている。屈強な胸板に、真っ赤に火照った乳輪に、果てはアンダーヘアがふさふさと生え揃った男根まで、今やくまなくべっとりと、太一の唾液がこびりついてるのだから。 今夜の愛撫は、とくに酷かった。「俺達が付き合って半年の記念日だからな」ラブホテルの一室で、缶酎ハイを開けながら太一が言う。馬鹿な事を。お前に脅された俺が、カマ掘られて半年記念だろと思う。 イラついてたのもあるんだろう。さっき、もうこんな関係やめにしないかと言ったから。 「すっげ……悠斗のなか、めちゃくちゃウネってる」 舌で舐めると同時に、開発されきった赤い花弁に指を出し入れさせながら太一が呟いた。 最初は一本。指先から第一関節まで、ゆっくりゆっくりと沈めていく。穴がほぐれて容易に出し入れできるようになると、第二関節までずっぷりと。ローションと唾液でぬれそぼった指を左右にひねり、わざと感度を上げさせるのだ。 最初、悠斗は嫌がっていた。いつものように、言われるまま、尻を向けることもしなかった。本気で、関係を終わらせる手立てがないか、考えた結果だ。 だが、何度嫌だといっても、太一は笑うだけ。終いには「身体で分からせてやる」といい、強引に組み伏せ、執拗に愛撫を始めた。それでも抵抗していると腹を数発殴られ、怖くなり、とうとうされるがままだ。 あれから全身を貪られ、なんど太一の口の中で果てそうになっただろう。 いつまで経っても終わらぬ前戯は、いつしか悠斗の精神までも犯していったのだ。 そして今は、太一の顔に尻を向け、そこに野太い指が二本。それぞれ指のつけ根まで侵入され、中でうごめいている。 内壁を引っ掻かれると寒気をもよおし、腹這いに『しこり』を突かれると、変な絶頂感と尿意が、悠斗の脳裏を苦しめた。 「どうした、ご奉仕が止まってるぜ悠斗」 「アッアアッ!そこ、」 「ここが何だよ。ん?」 繰り返し、執拗に前立腺を捏ねくりまわしながら太一が言った。その間、「早く舐めろ」と股間を突き上げられ、喘ぐと同時に喉奥まで肉棒が入りこんでくる。 「気持ちいいんだ、前立腺」 「ち、が……っ」 「嘘つけよ」 ああ、気持ち良い。気持ちいいんだよクソ……。 俺の身体、いつからこうなってしまったんだろう。最初は、指先が少し入っただけでも痛くて逃げてたはずなのに。 「ホラ、お前の好きなもの、たっぷりと与えてやるよ」 指が、三本に増やされる。さんざん焦らされ続けた悠斗の穴は、それさえ容易く受け入れる。緩急つけながら徐々に根本までつぷりと挿しこむと、それらが一斉にバラバラの動きをはじめた。 内壁をひっかき、または前立腺を押しあげ、男を欲した淫乱なナカを、これでもかと掻き回す。 「ヒッ!ああっ!あ、ハァッ、やめ、ろ……!!」 全身をゆさぶる甘い余韻に、悠斗はもう身動きひとつとれなくなっていた。 「フフ……。お前もようやく、男に目覚めたな。俺なしじゃ生きられない身体によ」 腰を上下に振りながら、そう言い笑う太一も、息がきれぎれだ。 口のなかで執拗なピストンを繰り返しながら、野太い吐息が、悠斗のペニスに近づいていた。 「ンッ、ンやっ……やめろ」 気が付いたときはすでに遅く、べろんと伸びた舌が、弓なりに反って勃起した悠斗のペニスに絡まっていた。 すぐさま押しよせる快感さえもろともせず、何かを飲み干すように、喉を鳴らしながら、さらに奥まで咥えこまれた。 直後、尻の奥から、甘痒いものがどっと溢れてくる。ペニスを舐めながら、尻の愛撫がいっそう激しくなったのだ。 「んあっ、あっ!アッ、もうだめ、離せ、太一ッ」 しかし、あっという間にやってきた焦燥感にあおられ、あえなく追い上げられていく。 嘘だ。俺が、こんなに……男に感じてるなんて。 「ああ、今の悠斗、すげえ可愛い」 信じがたくも、頭が真っ白になる快感には勝てず。とうとう太一に頬張られたまま、ありったけの精を吐きだしてしまった。 「あっああっ……うんんっ」 四つん這いになった悠斗が、むせび泣きながら前後に揺れている。 このままだと、太一の思うまま抱かれてしまう。分かっていても、両足を掴もうとする手を払う力でさえ、残ってなかった。 それどころか、いざ侵入がはじまると、腸内は太一を受け入れようと、喜々としてうごめき始める。悠斗自身、否定したかったが、太一が欲しくて欲しくて、仕方なかった。 そして今、腰を持ち上げ、ひたすら悠斗の肉壁を突き上げる太一の雄に、肉棒に、今や完膚なきまでに屈服していた。 「く……っ。ハァ、気持ち、いいだろ?悠斗……っ」 「イイ、イイッ、アッ、んぁ、お前、のッ」 口元からは唾液を垂れ流している。いまや悠斗は、完全にセックスの快感に浸りきっていた。 「もっと、奥、いっぱい……!!」 「ああ、やるよ。お前が満足するまで、たっぷりと――」 二度、三度と絶頂を迎えるたび、どんどん頭のなかがふやけていく。 どうして。 最初は、女みたいに突き上げられることが、屈辱でならなかったはずなのに。 いつから腸内をボコボコにごめく異物感を、気持ちいいと感じるようになってしまったのか。 あれだけ嫌だと言ったにも関わらず、どうして俺は、こんなに太一を欲して、感じてるんだろう。 いつから、太一の体温が、こんなにも心地いいと思うようになってしまったのか。 俺は一体、いつから……。 こいつの顔をみるだけで、無意識に欲するようになってしまったんだろう。 「なあ、もう彼女と別れろ。女より、いいだろ俺の方が」 「アッ、イイ、気持ちい……いっ」 「これから一生、お前のナカにくれてやるからな?」 「うん、んんっ、もっと、もっと、欲し……っ」 「ああ、いいぜ。好きなだけ、俺の味を堪能しろ」 時間はたっぷりあるんだから。 太一の声を聞き、まるで安心したように、悠斗は二度目の精を放ったのだ。
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