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恋人たちが一時の逢瀬を愉しむ日曜日。私は今日、彼氏さんとの初デートです。嗚呼、なんて素敵なの!わたし、羨望(ゆめ)だったの。公園の噴水近くで、大好きな彼と肩を並べたりして。無邪気に遊ぶ子供を見据えながら、何時か自分たちの子供を産みたいね、なんて。そして世界中の視線なんて全部目隠しして、甘いあまい接吻(くちづけ)を交わすの!それが私の羨望。唯一無二の、願いだったのに。それなのに、 「いひゃい!いひゃいよ!ごくでりゃくん!」 「態々痛くしてやってんだ、バーカ。」 「はうぅ。ご、獄寺くんの、いじわる。」 私達が現在いるのは、公園の公衆トイレの中。お天気お姉さんの嘘吐き!今日は比較的穏やかな晴天だって言ってたのに。獄寺くんなんか機嫌を損ねちゃったみたいで、先程からずっと私の両頬を抓ってる。ねえ、獄寺くん。そんなにしたら私、林檎ちゃんみたいになっちゃうよ。お化粧の施しようもないくらい、お醜女になっちゃうかもしれないよ? 雨降りでトイレの中は、じとじとじと。折角 可愛いらしい洋服を着てきたのに。獄寺くんが見惚れちゃうくらい、頑張ってお洒落してきたのに。湿気の所為で気持ちが悪い。素肌に纏わりついて、べたべたべた。どうせ雨宿りするのなら、もっと素敵な所にするんだった。例えばね、あの大きな樹木の下とかさ。「洋服が濡れるって、お前が嫌がったんだろうが。」・・・そ、そうでした!ごめんなさいです。 「・・・・ご、獄寺くん。機嫌、直して?」 「無理。」 「あの、あの!・・・本当に、ごめんなさい。」 「オレの機嫌、良くなってほしいか?」 「そ、それは・・・・勿論、」 「じゃあ、お仕置きな。」「ふえええ!」 獄寺くんの妖艶めいた紅唇で、そんな卑猥な言葉紡がないで!貴方の所為で、私の鼓動は爆発寸前。その小悪魔みたいな眼差しが、余計に動悸を激しくさせるの。どっくん、どっくん。嗚呼。嘔吐しちゃいそう。でも、でもね。そんな貴方の意地悪に、如何しようもなく胸躍るわたしがいるの。きっと軽蔑されちゃうね。だから純粋無垢な少女みたいに、嫌がる演技をしなくっちゃ! 「お仕置きなんて、痛いのなんて大嫌いだもん・・・」 「奴隷ごっことか、濃厚なキスをされるのとか?」 「ふ、え!ううぅ///」 「鞭で甚振られるのとか、亀縛りされるのとかもか?」 「い、いじわる。獄寺くん、本当にいじわるだ・・・」 羞恥心でいっぱいで、ただ嗚咽は溢れるばかり。舌先では嫌々言ってるのに、脳裏では破廉恥な映像がぐるぐるぐる。渦巻いては、崩壊していく。嗚呼、私って。こんなにも恥知らずで、浅はかで、莫迦な人間だったんだ。こんなんじゃあ、獄寺くんに見捨てられちゃうね。即刻振られちゃうよね。 「はうう。ご、獄寺くん。あの、あのね・・・」 「やめた。」「ふ、え。」 「そんなに嫌々言うなら、可哀想だからやめてやるよ。」 獄寺くんの嘘吐き。じゃあ、如何してそんな意地悪な表情(かお)してるの。如何して欲情してる私を、そんな愉楽そうな双眸で見据えるの。意地悪、いじわる。でも、そんな貴方が大好きで仕方ないの。可哀想だからと言いながらも、するすると背筋をくすぐる指先ごと。嗚呼、そっか。何時だって私は、貴方に欲求不満だった。何時だって貴方がくれる、我儘な悪戯という快楽に溺れてた。 「・・・・私に・・・・わる・・・て・・・・さぃ、」 「ああ?聞こえねえ。」 「私に沢山、いじわる・・・してください、」 貴方隷属の玩具になることで、仕方ないくらいの欣幸に溺れてしまうマゾヒストな私と。「・・・・いいぜ。気絶するまで意地悪してやるよ。」玩具(わたし)を甚振ってボロボロにすることで、仕方ないくらいの愉楽に溺れてしまうサディストな貴方。 そして獄寺くんは、私の首筋に噛みついた。
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