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イギリス、ロンドン。 かつてシャーロック・ホームズの活躍したその街の、一角にあるアパルトマン。そこに、ホームズとは真逆の位置にいるであろう人物のアジトが存在していた。フランスのパリを始め、様々な国でその名を轟かせた大泥棒、アルセーヌ・ルパンの末裔――――ルパン三世だ。 ここは彼の所有するいくつものアジトのなかでもかなり古い分類に入るだろう。次元大介も、ここを訪れるのは久しぶりだった。 「おーい、ルパン。来てやったぞ」 「もー、次元ちゃん遅いんだからー」 「馬鹿言うな、今まで砂漠のど真ん中にいたんだぞ。仕事から直行してやっただけありがたいと思え」 出迎えてくれたルパンに続いてリビングに入ると、残りのルパンファミリー………石川五ェ門、峰 不二子の姿があった。 「不二子? こりゃまた珍しい」 「悪い? 私だってたまには手伝うのよ」 「はっ、どうだか」 「大概、盗んだものを横取りする算段だろう」 次元に続いて五ェ門もうなずく。そんなんじゃないわよー、と心のこもらない不二子の声を軽くあしらい、次元と五ェ門はルパンに向き直った。 「んじゃ、全員そろったところで今回のお仕事の説明でも始めようかしらねー」 ポチっとな。 そんな昭和の香りがムンムンなかけ声で、ルパンはテレビのリモコンのスイッチを押した。 *** 《えー、番組の途中ですが、ここで臨時ニュースです》 「ぎゃ―――!!」 北条四葉は、思わず頭を抱えた。 日曜日の午後六時。それは、オタクにとって何にも邪魔されたくない時間帯だ。朝から発令されてる津波警報のせいで画面の1/4が日本地図で埋まった時でさえ殺意が芽生えたのに、放送中断してニュースだなんて……何のために録画しながらリアルタイムで放送見てるんだろう。ニュースの内容など一切耳に入ってなど来なかった。もうただの雑音だ。 《ピーンポーン》 かろうじて、玄関のチャイムは聞き取れた。 人生これで終わりだ、というほどに鬱な表情のまま、四葉は玄関までのっそり歩いていった。 覗き窓にうつる人物を見る。うん、知らない人だ。 もしもセールスマンだったら、私のこの鬱憤をはらしてくれるだろうか。喉まで愚痴が昇りつつあったが、そういえばガラス越しの男はスーツでも黒髪でもない。なら何だ? 新手のオレオレ詐欺か? とりあえずドアを開けてみた。 「誰?」 「ああ、僕……」 (続く)
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