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「別れた」 ブスっとしながら俺の部屋のドアの前に立つ兄貴を俺は呆然と見ていた。 「……誰と??」 やっと出た言葉がこれ。 未だ目は丸くなったままだし、片手に掴んでいた携帯に至ってはスルリと手から床へ落ちていた。 「由美だよ!!他に誰がいるっつんだ」 兄貴はかなりイライラしているらしく、俺のベットにドカっと腰かけ足を組む。 「浮気された挙句捨てられた」 「………」 俺が言葉が出ない理由は他でもない。 今が今世紀最大のチャンスだと思っているから。 俺は物心ついたころから兄貴のことが好きだった。 もちろん初めは家族愛とかだったのかもしれないが、告白してくる女を振る度に言われるこの台詞。 『好きの子でもいるの??』 その度に出てくるのは兄貴の顔で…。 エロ本などには関心すらわかず、自慰行為をするときに浮かぶのはいつも兄貴の乱れた姿だった。 当然こんな性癖を恨んでいた時期もあった。 兄貴に彼女ができたときだ。 小柄で可愛らしい女だった。 誰にでも愛想が良くて……。 でも俺は遊びにくる彼女を見る度に激しい憎悪にかられていた。 兄貴は女が好きで、当たり前のことなのにもどかしく…。 こんな性癖がなければこんな感情抱かなくて済むのに…と何度も自分を呪っていた。 別れてしまえばいいと…何度思ったことか。 しかしその二人の交際は3年半以上も続き、もうこのままゴールインして俺の初恋は砕けるんだろうと思った矢先のこの事態だ。 喜びたいのに…余りの急な出来事に驚くことしかできない。 「…ざ…残念だったな…」 「お前なぁー、もうちょっと違う慰めかたはねぇのかよ」 はぁーっと盛大にため息をつきベットに仰向けに寝転がる。 チャンスだ。 絶対もうこんなチャンスない。 今度こそ…今度こそ兄貴は俺の元から離れていく…。 「兄貴…っ!!お…俺…っ」 「あー??」 布団の上で額に手をのせ、だるそうに俺に返事を返してくる。 「兄貴…のことが…」 「んだよ、哀れだとか言うなよ??」 「す…好きなんだけど!!!!」 布団の上の兄貴の両脇に手をつき、頬を赤くしながら人生初の真剣告白をした。 「………は!!??」 目を丸くして俺を見ていた兄貴はやっと我に返り起き上がろうとしてくる。 その両手を押さえつけ、唇を奪った。 「…んっ…てめ…」 舌をいれて口内を犯していく。 「は…ぅ…ンンっ…」 ダメだ。 もう…理性がきかない。 もう戻れない…。 「な…にしやがる…!!!」 濡れた唇が俺の性欲をどんどんそそっていく。 もっと見せて…。 もっと…。 「ごめん…もうまじで無理」 手を片手で押さえつけ半ば強引に服を脱がせていく。 「ちょ…まじでなに考えてんだ!!!おい!!違う慰め方ってこういうことじゃ…んっ…」 キャンキャンないていた兄貴の胸の突起を甘噛すると、小さく声が漏れた。 「好きだ…ずっと…ずっと好きだった」 「な…にして…ぁ…っ」 膝で下肢を軽く押し、口の中で突起をコロコロと転がす。 どれだけこんな姿を想像したことか。 俺の手で喘いで、乱れて、プライドのかけらもなくなった姿を…。 「ぁ…ゃ…やめ…っん…」 ズボンを下着と一緒に下まで下げ、優しくシゴいていく。 「ほ…ほんとに…は…ぁ!!無理…っ」 涙と唾液で濡れた顔を見る度に自身が熱をもっていくのが分かる。 「ねぇ…気持ちいい??」 「んな…わけねぇ…だろ」 「じゃぁなんで勃ってるの??」 その言葉に顔を赤く染める兄貴に、もう俺の自身は完全に熱をもっていた。 手を離し、兄貴の下肢に舌を這わせる。 「まじ…やめ…っぁっ!!!」 頭を手で押し返そうとするが快感には勝てないのか、余り力がでていないようだった。 先走りが唇から漏れていく。 先端を軽く吸うと、兄貴の絶頂が近いことが分かった。 「は…ぅあ…んっ…イクから…離せ…ンンっ!!ぁ、やぁ!」 そのまま俺の口で果てた兄貴の自身を離し、荒く呼吸を繰り返す体をうつ伏せに寝かせた。 そのまま四つん這いにさせる。 「な…に…」 涙で潤んだ目が官能的で、もう我慢などできなかった。 それでも大事な兄貴だから…少しでも痛みを感じてほしくなくて蕾をならしていくため指を一本入れる。 「ひっ…まじやめろ!!!ホントに…そこは…っ」 「大丈夫、ちゃんとならすから」 「そういう問題じゃ…っ」 指に唾液をつけ、それを潤滑油代わりにして抜き差しを繰り返す。 「気持ち…わりぃ…から…っぁ」 ぐちゅぐちゅと嫌な音が卑劣に響きわたる。 「…やぁ!!!」 ある一点をかすめたところで兄貴の背が反り返った。 「ここか」 その一点を集中的に攻め立てると兄貴の体がビクビクと震えた。 「はぁ…っゃっ、ぁ…ぁ…っ」 顔は涙と唾液でグチャグチャに濡れ、シーツをきつく握りしめる姿に理性が完全に吹っ飛び、自分のベルトを外していく。 自身を取り出すとそれを兄貴の蕾にあてがった。 「ぅぁぁ!!!ゃ、いた…いてぇ!!おい!!」 「ごめ…もう無理…っ」 腰を打ち付ける度に嫌な音が響く。 「は…ぁ…ぅっ、んぁ!!」 さっき見つけた前立腺を攻め立てると甘い声が唇から漏れる。 「…ぅ…っあ、」 痛みで萎えた下肢をさするとまた少し熱を帯び始め、そのまま先端を軽く押しつぶす。 「やぁ!!…変…なる…気持ちわりぃ…の…にっ」 そのまま擦るスピードと腰を打ち付ける早さを上げていき、自身の絶頂が近いのを悟った。 「…っぅ」 兄貴の中で俺の自身は果て、ずるりと抜き出すと兄貴ももう一度白濁を吐き出した。 「バカやろ…なんなんだよ…」 まだ呼吸の荒い兄貴の濡れた前髮をかき分ける。 「ごめん…俺…我慢できなくて…」 「そういうこと言ってんじゃねぇ!!なんで俺なんぞに欲情してんだって言ってんだバカが!!!」 自分の服を整えつつ兄貴に布団をかける。 「…ずっと好きだったんだ、当たり前だろ??」 「…っ……」 顔を真っ赤に染めた兄貴に再び欲がかき立てられた。 「俺のこと…気もちわりぃだろ??でも昔から兄貴しか見えてなかった。兄貴としかセックスもしてぇと思わねぇ」 「…もういい!!それ以上言うな!!」 顔を片手で隠し、俺から目を逸らす。 「馬鹿野郎…俺がどんな気持ちで…」 「…え??」 「どれだけ頑張って…この性癖克服したと…」 「……どういう意味??」 顔を真っ赤に染めたまま小さくつぶやく兄貴の言葉が理解できず、眉間にシワをよせる。 「俺だって…お前のこと好きだったんだぞ…っ、だけど…そんなん認められるわけねぇから…諦め…」 その言葉を最後まで聞き終わる前に俺は兄貴の手を顔からのけていた。 「それ…本当かよ!!!」 焦ってるとかじゃなくて、驚きしかなくて…絶対拒絶されるだろうと思っていたのに…。 「嘘でこんなこというかよ…」 赤く染められた頬が本当という証拠だった。 「まじ嬉しい!!!好きだ!!!兄貴!!」 そのまま俺は兄貴に覆いかぶさり、強く抱きしめた。 「……俺もだ…バカ」 俺の愛する人は兄貴だけだ。 もう離さない、絶対に。 END
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