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「うっわ、…やば。」 メロンパンをくわえて走るのは、ボンゴレ学園に通う沢田綱吉だ。 いつも乗っている電車に遅れそうになっているため、全力疾走だ。 「て、定期。…ぅわッ」 ドン、 ギロ。 改札で戸惑っていると、横から若いサラリーマンが割り込み、綱吉を睨んで改札を通っていった。 「(な、なんだよぉ)…あ、あれ?!て、定期!!」 ぶつかった拍子で定期を落としてしまったらしい。 「わ、わ、ヤバい!電車来ちゃ−−」 「はい、どうぞ。」 「え?」 「貴方のでしょ?これ。」 いきなり声を掛けられたと思えば、目の前に綱吉の定期を差し出された。 「あ、ありがと−−」 「早く行かないと電車に間に合いませんよ?」 『3番線に電車がまいります。4つドア15両です。〜』 お礼を言おうとしたら、ちょうど綱吉がいつも乗る電車が来る放送が流れた。 「あ゙!!」 時刻掲示板を確認する。 「…本当あり、」 「早く進んでくんない?」 素早く振り返り、ちゃんとお礼を言おうとしたが。 そこには…ケバい女子高生がいた。 「す、すいませんッ!」 ピ。 目を合わせないようにして、改札を通り、綱吉は階段を登った。 『電車がまいりまーす!白線より下がって、下がって!下さい〜!!危ないッつ…ですよー。』 半キレの駅員が電車が着た事を告げる。 「はっはっは、ぁ〜ま、間に合ったぁ。(ゔ〜いつも通りスッゴイ混みよう)」 ホームには人が長い列をなしている。 それを眺めながら、いつもの場所の最後尾へ。 ちょうどそこは【並盛】駅に着いた時、階段が目の前にあるのだ。 バタバタバタ ギュウギュウ、 押し、押され、なんとか綱吉は電車に乗れた。 『ドアが閉まりまーす。手荷物をお引き下さい!…危険ですので無理な駆け込み乗車はやめろ、て下さい』 プシュ、−− ガタン。 「ッ!(グェ〜苦しぃ)」 綱吉はドアに押しつけられる形になった。 「(3駅まで…並盛まではこっち開かないんだよなーあ、ちょうどいいか。すぐ降りれるし。)ふぅ。」 そんな事を考えながら、周りの人の邪魔にならないよう鞄を自分の前に抱えるように持つ。 カタン、ゴトン−− しばらく電車に揺られていると… サワ、 「(ん?)」 サワサワ、 「(え、うそ…)ク、ッ」 誰かが綱吉の尻を触りだした。 気持ち悪く、身を揺らすが… サワサワ、サワ、 ギチギチの満員電車。動ける範囲も限られている。しかも、 「…」 近くには女子高生。(さっきのケバい方) 「ス、スイマセン」 ものっ凄い睨んでいる。 チカンされている綱吉をチカンする奴と勘違いしているのだろう。 その間にも、 サワ、モニ、モミモミ、 激しくなるチカン行為に綱吉は泣きそうになる。 「フゥッ(つ、次の駅で少しでも場所、離れなきゃ)」 モミモミ、モミ、ギュム チカン行為とともに、後ろからは 「ハァハァ、」 生暖かい息遣いも綱吉の耳を掠める。 ぎゅ。と、目を瞑り時間が過ぎるのを待つ。 『次はー〜〜、』 「ッ!」 停車駅を告げるアナウンスを聞き、鞄に力を込める。 ギュム、モミモミ、ギュム。 「(は、早く…!)ン、ンン??」 いきなり、前へと手を回してきた。 サワ、サワサワ、 下半身を触りだす。 そして、 『〜ですー。お降りの際は−−』 ジジジジ、 アナウンスとともに綱吉のズボンのチャックが下ろされ、あろう事か… 「(なっ!?)」 「逃がさないよ?」 男の声が聞こえたかと思えば、手をズボンへと突っ込んで綱吉のモノを扱きだす。 ヤワヤワ、モミモミモミ、ギュム、ギュ 「(ン、あ、ぁわ)〜フ、ク」 必死で我慢するが、花の高校生。この刺激には耐えられそうにない。 「−−可愛いね。濡れてきたよ?ハァハァハァ、」 「ンフン、ァゥ−−」 我慢が出来ないようで、自ら腰を振りだす。 後ろでニヤリと笑うと、 「イキたい?」 「ャ、だぁァ」 「強情だなぁ〜フフ。」 か細い声で否定するが、そんな風には見えないくらい快感に飲まれていた。 男の手が綱吉をイかせようと、動かしかけた時。 ガシ。 「なっ!?」 「クフフ、それ以上やると −−貴方を輪廻の果てに廻らせますよ?」 独特な髪型をした…まぁ、ぶっちゃけ南国フルーツ・パイナッポー頭の青年がチカン行為をしていた男の手を引きづり挙げた。 グィ、 「ふぇ、?」 「全く、貴方は先程といい、色んな目に合いますね」 放心状態の綱吉を自分の胸の中に埋めるようにし、苦笑とともに、話し掛けた。 「ンはァ…」 「おや。これはこれは、」 足を擦りあわせただけで、綱吉は快感を感じる。 「ゥ、みないでェ」 折角、助けてくれたのにこんな姿をみられて綱吉は涙を零す。 「クフフ、大丈夫ですよ」 「ぇ。」 思った以上に優しい声音が綱吉の耳に溶け込む。 「…僕が変わりに処理して差し上げます。」 「ッ!?ハゥ、ン、ァ」 とんでもない事を言ったと思うと、パイナッポー青年はズボンに手を入れて扱きだす。 「ン、ァ、ゃん。」 「気持ちいいですか?」 綱吉は答えられない代わりに、ギュッと男の服を掴み頭を振る。 それを微笑ましくみると、ポケットからハンカチを取り出して、 「−−イキましょうか。」 「ッ−−!!」 綱吉に囁き掛けると同時に、頭を自分の服に押し当てるようにして、口を塞ぎ、綱吉の白濁をハンカチへと吐き出させた。 『〜次はー並盛〜』 アナウンスがそう告げる。 いつのまにか2駅過ぎていたのだ。 「はぁ、はぁ、は。」 呼吸がままならない綱吉は、男に寄り掛かるように立っている。 「ほら。着きましたよ?」 ガシュー。 扉が開くとともに、人に押され流される。 「ぁ、ありが…」 お礼を言おうとするが、顔をまともに見ていなかった為、多くの人であふれかえるホームでは確認できなかった。 「…誰だったんだろう、でも、あの制服−−」 「おーい!ツナぁ、おはよー!」 「会長!お早ようございますッ!!」 うつらうつら、考えながら改札を出れば−− いつもの朝の光景だった。 「お早よう。山本、獄寺君。」 終?
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