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日中はまだ暑さが残るが夜は秋の気配を漂わせる。 【音色】 仕事を終え帰ろうとすると涼しげな音が聞こえる。それに惹かれるかのようにその方向へと足を延ばす。そこは裏手の紅葉の時期には紅葉狩りの出来る場所。 「もう秋なんだなー」 草むらからは虫達の鳴き声。夜空には秋の星座が輝いている。 「綺麗だな〜」 座り込み音色を聴く。 暫く聴き入っていたら虫達の声が止む。 「まだ帰らないのか?」 「北見…」 振り返り名を呼ぶ。 「うん…。帰ろうと思ったけど虫の音色が綺麗だったから」 「そうか…、もうそんな季節なんだな」 言われて初めて気が付いた。自分には余裕があると思ってはいたが、季節の移り変わりに気が付かないと言う事は自分はまだまだなのかも知れない。 二人で暫く聴き入る。 「まだ帰らないのか? 帰るなら送ってやる」 「うん。ありがと」 立ち上がり北見の後をついて行く。 駐車場に着き当たり前の様に助手席に乗る。シートベルトを締めていたら顎を取られそのまま唇を奪われる。 「もう、いきなり何すんだよ…」 「浮気したからだ」 「はぁ? 何言ってるんだよ。何時オレが…」 いきなりキスされた上に訳の解らない事を言われてしまう。 「俺以外の奴に心を奪われるんじゃない」 「だから、オレが何時…」 言いかけて止める。解った気がしたから。 「北見って結構ヤキモチ妬きなんだな」 クスクス笑いながら頬にキスをしてやる。 「ああ。お前の心を奪う奴は許さない」 北見はニヤリと笑みを浮かべる。 「オレもだよ。オレもアンタがオレ以外に心を奪われるのは嫌だからな」 輝も同じ様に言葉を返す。 互いに視線を合わせるとどちらとも無く唇を重ねる。 「お前を送るのは止めた」 「え? 何で」 「お前と離れるのが嫌になった。だから俺の部屋に連れて行く」 その言葉に輝が頷くと北見はクルマを発進させ、自宅へと向かった。 END 最後まで読んで下さいまして有難うございました。
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