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あらすじ
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った病室は底冷えがするほど寒々しかった。 差し出されたものはどうやらのど飴のようだ。 ソレを口に運び、ゆっくりと舐める。 スースーとペパーミントの香り、不思議な味と一緒に私の記憶は甦る。 ぼとり、ぽとり 目から水が溢れ出す。 殴る、蹴る・・・ 私はあの子を虐待していたのね。酒に溺れる、夫を待ち続ける。 もう諦めよう。 こんなの望んでいない。 まだ、私は変われるかしら? 変わりたい。 大切なコトを忘れてしまわないように 大切なあの子を亡くしてしまわないように 強いくなりたい。 のど飴は私の忘れたいキオクとこれからの決意を残して溶けた。まるで私の憎しみが溶けるように。 明日あの子が来たら抱き着いて謝ろう。コトバにできないから。そして、すべてを言いに行こう。しばらくは会えないけど、いつか一緒にまた暮らしたい。 それで あの子にこれまでの愛情を注ぎぐの。 普通の母になる。あの子に私のようになってほしくないから・・負けない強い子に育てよう。 私は今日、一番大切な人が解った。 これはあの子のおかげかな。
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