メッセージの編集
お名前
タイトル
ホームページ
R指定
---
有り
無し
キーワード
あらすじ
本文
ディーノが撃たれた。 そう連絡を受けたのは、僕と彼が喧嘩別れした、ちょうど次の日だった。 けんかの内容なんて、本当に他愛ないこと。いつもの僕の素直の無さが原因だった。 (愛してないのかよ!?) (寝言は、寝てから言ってよ) 「ディーノさんが・・・撃たれて重症です」 だからそうボスに言われたとき、一瞬頭の中が真っ白になった。 そして次の瞬間、足は自然とキャッバローネ領地に向かっていた。 「ひ、雲雀さん!!」 まず自分を出迎えたのは、慌てた様子のロマーリオだった。息が上がってうまく舌が回らない。 「ディ、ディー・・・ノ、は!?」 はあはあと、息を整えながらそういうとロマーリオは奥の部屋。ディーノの自室に僕を案内した。 恐る恐る、ノブに手をかける。中には、たくさんの部下達がひしめいていた。 「・・・ディー・・・ノ・・・?」 その中心に、ぐったりとして眠る男の姿がある。まぶしいくらいの金髪に、閉じられたまぶたのしたには、きらきらしたブラウンの瞳があるのを自分は知っている。 ディーノは、眠っていた。 「ディーノ!!」 半ば半狂乱で、彼に駆け寄る。部下達を押しのけてようやくたどり着き、青白いその頬に触れた。 冷たい。 「・・・さっき・・・ボスは・・・」 ボスが、何? ねえ、何でこんなにつめたいの? また僕の事からからかってるんでしょう。 もう十分だから・・・だから・・・。 「ディーノ・・・ッ。ディーノ・・・ぉ」 まだ、昨日の子と謝ってもいないのに。 本当の気持ち、言ってもいないのに。 (愛してないのかよ!?) なに?今更な、そんな疑問。 決まってるじゃない。 僕はいつも忍ばせて持っている拳銃に、手を伸ばした。 幸い、悲しみにくれている部下たちは僕のしようとしていることに気付いていない。 「ねえ・・・聞こえる・・・?」 かちりと、銃口を自分の心臓に当てる。 涙があふれる。 しょっぱい。 「・・・愛してるよ・・・」 遠くで、ロマーリオが何か叫ぶのが聞こえてきた。ぼくは冷たいその唇に、そっと触れるだけの口付けを落とし。 ズドン。 ごめんね。素直になれなくて。 だけど、もうずっと一緒だよ? 「・・・ぃ・・・ノ・・・・・・」 愛してる。
設定パスワード
編集する
削除する
[
掲示板ナビ
]
☆無料で作成☆
[
HP
|
ブログ
|
掲示板
]
[
簡単着せ替えHP
]