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・「針の風、凪の檻」 鈴川夕伽莉 ・「桜の花の咲くころ」 草野大悟 一次選考で最も動揺し、冷静に読めなかった二作です。 「重病の我が子」 「重度障害の妻」 印象に残らない筈がなく、 けれど果たして「詩」として印象的なのかが分からなくて、繰り返し読んで、何日も悩んで、それでも分からなくて、 最終的に『智恵子抄』を再読して、 やっと決断した詩です。 「針の風、凪の檻」 は、不思議なほど静かです。 悲哀や怒り、苦悩が、諦めにも似た静けさの中に見え隠れしつつも、 慈しみ、愛しむ。 その静けさ故に「詩作品」としての完成度が高いと思います。 一次選考では、熱量不足に疑問を持ち、 静けさ故の「詩作品」であることが分かりませんでした。 そんな自分を恥じつつ、 一次選考で推挙しなかったことを、 お詫び申し上げます。 「桜の花の咲くころ」 は、ストレートで正直であるが故に、こころに強く響きましたが、 そのストレートで正直な記述が、「詩作品」としての完成度をいまひとつ下げていると思いました。 余談になりますが、 「障害者の詩展」に芸能人を含め多くのひとが訪れた、というニュース、 十才の余命いくばくもない少女が病床で書き続けた絵と詩が、少女の死後、絵詩集(だったかな?)として発行され、二十万部売れたというニュース、 そんなニュースを聞く度、 疑問に思わずにはいられません。 障害があるひとが書いた詩だから展示会になるのか、 その詩を、詩として素晴らしいと思うから展示会になるのか。 十才の少女の詩は、実際にテレビで紹介されたので少し読んだのですが、 詩としては素晴らしいとは言い難い詩でした。 生きたい想い、希望や絶望、怒り、苦しみ。喜び。 障害を持つ方、余命いくばくもない方、 そんな方々の「想い」は切実で、胸を打つとは思います。 けれど、五体満足で生きているひとびとにも、 いろんな「想い」はあるのです。 私は、障害のある方、余命いくばくもない方、五体満足な方問わず、 詩として、素晴らしい詩を読みたいです。 (もっとも、何を素晴らしいと思うかは、ひとそれぞれ違うのでしょうが) 「針の風、凪の檻」 「桜の花の咲くころ」 この両詩には、 多くのことを考えさせられ、学ばせていただきました。 有り難う御座います。
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