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改札を出て3歩あるくと電車の中に置き去りにされたあたしの影を思い出す。忘れる。握り 締めて湿っぽくなった切符はあたしを駅から出してくれず、改札口にハムを無理やり詰め込 んだ夢を見る。夢を見たことを思い出す。夢の中の女は、女はあたしだ。あたしのハムはと てもやわらかく、やわらかく自動改札機の中に吸い込まれていく。吸い込まれるハムのやわ らかさを思っている女の影が泣いているのだろう。あたしの散歩にはその程度の重みしかな い。喧騒が喧騒であることをやめてしまった。あたしは満員電車という名の日常に吸い込ま れていく。自動改札に吸い込まれた女の影はやわらかく、やわらかいまま置き去りにされた 。置き去りにされたたくさんのハムの影に圧縮されたままである。日常という名の圧縮に耐 えている。絶えている。たへている(涙目)。そうしてまたあるき出すのだ。新たに、3歩。
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