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単純な俺は,あの監督みたいな仕事に就いてみたいと思った。 相談してみようか‥ 『お前みたいなバカじゃ無理だから止めとけ。』 そう言われそうな気がした。 でも‥ 飯食って,事務所で一緒に一服してる時だった。 他の職人もいなくて,監督さんと二人きりだった。 俺よりも一回りは上の人だろう‥ 「ちょっと良いっすか?」 「ん?」 「なんで現場監督やろうって思ったんですか?」 「う〜ん‥」 「つい‥って感じですか?」 「田舎の一番上の兄貴がさ‥ 監督やってんだよ。 小さい頃,連れてかれてさ。 ヘルメット被って安全靴履いて‥ 現場の人と話してるの見てカッコ良いなって思ったんだよ。」 「そうなんですか。 実際やってみてどうですか?」 「う〜ん‥ カッコ良くないな。」 笑ってた。 「責任も重いし‥ でも形になって残るからな‥ 辛かったけどやって良かったって思う時があるよ。 忘れて消えちゃって欲しい様な現場もあるけど。」 「そうなんですか‥」 「あぁ。」 「監督になるのに,資格とか色々必要なんですよね?」 「そんな事ないよ。 始めは何も必要ない。 覚えてって,それから取れば良い。 要は好きか嫌いか‥ってだけだよ。」 「そんなもんですか。」 「そんなもんだよ。 じゃあ,逆に‥なんで鉄筋屋になったの?」 偏見だった。 話してみれば全然,偉ぶったり威張ったりは無くて‥ 立場的に職人より下にいないだけだった。 事務所にはいつも誰かしらいて,所長である監督さんと二人きりになる事は無かった。 仕事をしながら職安に行ってみた。 希望職種‥現場管理 履歴書を見せて,面接に行ってもなかなか採用されなかった。 やっぱ無理なのかな‥ 全ては目標の為に‥ 焦らず腐らず地道にやってこうと思った。 建築全般じゃなくても‥ 空調とかの監督でも良いんじゃないか‥ 妥協する事も考えた。 甘かったな‥ 何も知らない奴を専門的な仕事で職人以上の職で雇ってくれるめでたい会社はなおさら無かった。 小さな工務店だった。 「やってみるか? うちは監督って言っても何でもやらせるぞ。」 捜し初めて一年‥ やっと見つかった。 職人やってた時の稼ぎよりガクッと落ちた。 「竜ちゃん大丈夫だって。 少し位,貯金だってあるし。 将来の事,考えて。 いつまでも身体使う仕事できないんだから。」
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