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「桃、お代わりはよろしい?」 「ん。もらう」 質素というよりも貧しく代わり映えのしない夕餉であったが、その中でも桃太郎とお竹のやり取りは子供の頃から変わりはない。 彦八は目の端でそれを見ながらも、事を進める時期に来たのか判断せねばならないと考えていた。 食事も終わり家族が寝床を用意する中、彦八は煙草をふかしながらお峰に伝える。 「近いうちに里に下りる」 「なにかご用でも?」 「いやなに、ひさびさに庄屋殿と世間話でもとおもうての」 「左様で。……お泊りなさるのか?」 「ん。おそらくそうなる。万一の事などないと思うが、桃と竹を頼むぞ」 「……かしこまりました」 彦八の意味ありげな言い回しと目配せに、お峰は裏の意味を理解して受けた。
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