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常識的に考えるなら異常なのは貴方でしょう。 芸術とはいえ実の母をモデルに裸婦とは行き過ぎと言えます。 例えるなら、篠山紀信が荒木と断絶した件と似てるでしょう。 死にゆく妻の手を左手で握りながら、右手でカメラを持ち写真を撮る。 名の通ったカメラマンでここまで写した人はいないでしょうが、人間として正しい行為なのか、と疑問が生まれます。 倫理の問題なので、何が正しい、正しくないと云う明確な答えはないです。 答えは様々なファクターにより変化するので、貴方が正しいと思うなら仕方ないです。 ただし倫理全般の根底に流れる底流には、他人に疑われる行為は良くない行為とする解釈があります。 裸婦を描くと云う行為は密室で行われていると考えて良いでしょうか? だとしたら、密室の中で何が行われているかは当事者しか分からない事ですよね? 疑われる行為をしている事にならないですか? そこに家長である父親が口を差し挟むのは家長として当然でしょう。 全くの他人が貴方と母の姿を見たら何を想像するか考えてみて下さい。 描かれた裸婦が貴方の母である事を第三者が知れば、第三者は何を想像するか考えてみて下さい。 父親としては母をモデルにする事も嫌だと思います。しかし愛する息子にモデルを雇ってあてがう程の財力は無い、男としてのギリギリの妥協でしょう。 そこに家長としての責任もある。 貴方に最大限の甘えを許している心寛いお父さんです。これ以上は望まない事です。 この事は他人には話さない事、描いた物は見せない事が、お父さんの愛情に報いる方法です。 でなければ、お父さんは今後父としてではなく、男として貴方と接する事になるでしょう。
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