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「ん」 二時間目の数学、白石陽子は僅かな便意を感じた。 今朝はいつものような快便ではなかったので少し不安になったが予想は的中した。 へたに意識しなければ家まで持つかもしれないと思い、肛門をキュッと閉めて便意を消した。 三時間目、体育。 グラウンドに白い半袖の体操着にブルマという少し時代遅れの格好は、たまに通りすがる男子の視線を釘づけにするが、今の陽子には気付く余裕すら無かった。 (ヤッパリ無理だった!)そう思い、体育座りで必至に便意を耐える。 我慢出来そうに無い、そう思った陽子は生理痛を装って授業を抜ける事にした。「先生、あの・・・」 「ん、ああ、保健室行ってきなさい」 先生は気を使ってくれたのか、すぐに行くように促して、陽子は小走りでその場を後にした。
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