メッセージの編集
お名前
本文
真夜:パルティータ『二番のシャコンヌ』ね[E:0454]その音色と演奏ならバッハも嫉妬するわ[E:0454] 真夜は満足気な笑みを音也に向けた。 音也:そうか[E:0003]やはり真夜の指摘は鋭いな[E:0454]あんな細かい事に気付くなんて[E:0454] 真夜:あなたの感性が為せるものよ[E:0454]こんなに美しい『二番のシャコンヌ』を聞いたのは久しぶりだわ[E:0454] 真夜の音楽に関する言葉には偽りも世辞もない。彼女はいつだって的確な指摘をする。足りないもの、歪んだものに対しては容赦ないが満ちているもの、芸術として認められるものには素直に賞賛をする。だから音也は真夜の言葉に正直に喜んだ。 真夜:ねえ音也[E:0003]どうしてパルティータから『二番のシャコンヌ』を選んだの[E:0003]一番でも三番でもなくソナタでもなく[E:0003] 音也:それは俺がパルティータの中で最も美しい曲だと思ったからだ[E:0454] 「最も」の部分にアクセントをおいた音也らしい口振りだ。実際音也は「バッハのパルティータ」と真夜の口から出たときにどの曲より先に『二番のシャコンヌ』を頭で奏でていた。バイオリンの音色を知り尽くして作られた名曲だと思っている。 真夜:奇遇ね[E:0454]私も『二番のシャコンヌ』が最も美しいって思っていたの[E:0454] 音也の顔がほころび弛んだ。真夜と同じ事を考えていたのが嬉しいのだろう。これだから人間は面白いと真夜は思った。 真夜:音也[E:0454]バッハのパルティータの事[E:0454]どれくらい知ってる[E:0003] 真夜は立ち上がって音也の手からバイオリンをすっと自分の手に移す。それがあまりに自然な動きに感じて音也は無抵抗にバイオリンを渡した。真夜は音也の返事を待たずに物語を紡ぎだした。 真夜:バッハには妻がいて… バイオリンの本体を優しく机に置く。 真夜:愛していたのに突然亡くしたの… そこへ弓を添えてやる。 真夜:その後バッハは… 一歩音也に詰め寄る。 真夜:新しい妻を迎えて… 音也の首に手を回す。 真夜:新しい妻との喜びを… 顔をゆっくり近付ける。 真夜:この楽曲達に込めたのよ…
設定パスワード
編集する
削除する
[
掲示板ナビ
]
☆無料で作成☆
[
HP
|
ブログ
|
掲示板
]
[
簡単着せ替えHP
]