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恵:もうっ[E:0002]あたしだって素敵なお店くらい知ってます[E:0002]ただね… 名護:なんだ[E:0003] 恵はさっきまで組んでいた腕をするりと外すと二三歩前を歩きだした。 恵:こんなお店女一人で行くところじゃないでしょ[E:0733] 名護:そういうものか[E:0003] くるりとワンピースの裾を翻し恵は笑う。 恵:名護君はいつまでも名護君なんだね[E:0454] 名護:それはどういう意味だ[E:0003] 恵:さあ[E:0003]自分の胸に聞いたら[E:0003] 名護は恵の側へ駆け寄るとその腕を掴もうとした。それを恵はさらっとかわしてまた先へヒールの足を進める。 恵:あー[E:0002]悔しいから家まで競争[E:0002] 名護:なんだ突然[E:0733] 恵:先に到着したら後に到着した人に命令できる[E:0734] 名護:待ちなさい[E:0734]勝手にルールを作るな[E:0734] 恵:はい[E:0734]用意スタート[E:0734] 戸惑っている名護を置いて恵の美しい脚が跳ぶ。ヒールをはいていても鮮やかな脚力だ。仕方ないと歯噛みして名護も駆け出した。 恵:ちょっと[E:0734]こういうのは勝てても女の子に勝ちを譲るもんでしょ[E:0733] 肩で息をしながら恵が恨めしげな目をした。 名護:気になるようなルールを作るからだ[E:0258]それより荷物は俺が持つ[E:0258]渡しなさい[E:0258] 恵:これはダメ[E:0258]そうだ[E:0454]あたしは荷物のハンデがあったんだから今のナシ[E:0734] 名護:だったら最初から競争をやめなさい[E:0789] 恵:名護君のケチー[E:0734] 冬の冷たい風に互いの白息がはぜる。理由はよくわからないが二人は声をあげて笑った。荷物の中身は白ワインとチョコレートだった。部屋に戻ると暖房で温まるといけないからと恵がいそいそと冷蔵庫へ閉まってしまった。名護はコートをラックへ掛けると何やら嬉しそうな恵の姿をソファーにもたれながら目で追う。確かに荷物の中身があんなものなら思い切り走れない。しかし恵自身が言い出した事、仕方ない結果だ。
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