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何かを感じて瞼を開く。 「わっ、わっ、わわっ!」 誰かが、寝ている自分の横からばたばたと走っていったようだった。 音を追いかけて視線を移すと、開いた扉の外側で、今動いていたらしい金髪の少年が小さなお兄さんと鉢合わせした所だった。 少年より小さなその人の声が聞こえる。 「何だよチー坊、そんな慌てて」 「えっ、あ、いや…あぁ、あの子が目を覚ましたから、さ…コンボイでも呼んでこようかなー、って、思ってね、ハハ」 「何どもりまくってんだか。まぁそんなら、さっさと行ってくれば?」 「う、うんっ」 またばたばたと走って少年は視界から消えた。 私と同じく少年を見送ったお兄さんは誰とはなしに呟く。 「ほっんとガキだねー、ちょっと好みってだけでさ」 それからその人はこちらを覗いた。 お、マジだ、と私と目を合わせてこちらへ近づきながら、私に話しかけてくる。 「気分どう?喋れる?っつか、オイラの言ってる事わかる?」 自分の事を指さしそう言うので、こくりと頷く。 「そっか、なら良かった。今うちのリーダー来っから、話はそれからまとめてさせてちょーだい。OK?」 また頷いた。 「よしよし。あ、ベッド固くて悪いね。人間用のって無いからさー」 急拵えでそんなのしか用意できなかったんだよねー、とか勝手に色々喋る。何だか軽いお兄さんだな。 ん?“人間用の”って…この人も人間なのに? 「あの…」 聞こうとしたら足音が近づいてきた。 私もお兄さんも開いたままの扉に目をやると、さっきの少年とゴリラが部屋に入っ………ゴ リ ラ !!?
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