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私は、鋼鉄を錬成したい。 ゆえに消沈、消沈。 岩石を穿つための水滴、汗でも涙でも、 気を含んでいればよろしい。 表面に弾かれた瞬間に拡散しないからだ。 鈍いのがよろしい、 消沈、消沈。私の気は衰えない。 悲しみの世界をこえて見えてくるのは静かなものだ、だから私はようやく騒ぐことで安らかになれるのだ、私の他には時刻の鐘が打つばかり、私はそれを区切りとして騒ぎに趣向を凝らすのだ、せせら笑い/憤怒/汚物/無邪気な拍子/水滴の形而上も忘れず。消沈、鎮。 パノラマ、ノロマ、ノルマ、のんきなパラダイスだ。君は結末だけを見ればよいのだ。何も鋼鉄の錬成に興奮することはないのだ、頑丈で難解な夜であってもひとたび眠りに堕すれば落ち着きは君のものだ。無理してその股を開くことはないのだ。 岩石を砕くための鋼鉄、ゆえに甘い恋路に惚けたのでは真っ先に輝きを失ってしまう。苦虫を舌の中に転がしながら接吻を強要しなければならない、ありったけの裸で街を歩くようでなければならない、道草をするにも辞書引きのように図鑑を開かなければならない、しかしそれらの義務は柔軟な酸の水滴によって溶かされていなければならない。 消沈、消沈。菩薩の笑みが皮膚をなぞり、治癒がなおも進む。
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