メッセージの編集
お名前
本文
(不思議そうに首を傾げるこちらを不思議そうに見つめる相手、という害の無いすれ違いは目的地である家具屋がもう目前であったために数秒足らずで終わりを告げる。傾げていた首の角度を元に戻して扉を開こうと一歩踏み出しながら手を伸ばし──かけたところで、ショーウィンドウに家具や調度品と共に飾られている熊の木彫り像が目に入り、思わず動きを止めてしまう。そして既に購入済みで見知っている、愛らしいデザインにデフォルメされた熊がちょこんと座って同じくデフォルメされた鮭を咥えている木彫り像と身体を丸めて眠っている木彫り像の間にある、今まで見たことのない立ち上がって木の枝に実る果実へ前足を一生懸命伸ばしている木彫り像を感動に輝く瞳で見つめていると、扉が開いたことを告げるベルの音に重なって聞こえてきた入店を促す相手の声に肩を震わせ) 「──……、!? は、はいっ!? な、何か……あっ、や、すす、すみませんっ! 失礼しますっ! ……あ、店主様。こん──え? …………、あの、クロエ様。もしかして私、店主様に何か失礼な態度を取ってしまっていたのでしょうか……?」 (視線を勢いよく引き剥がすように振り向いて扉を開いたままの姿勢でこちらを待つ相手の姿を視界に捉えれば、慌ててペコリとお辞儀をしてから足早に入店する。そして圧迫感が生じぬよう計算された配置で陳列されている商品群を通り抜けた先にあるカウンターへと視線を向けて、そこに居た店主に挨拶しようと口を開きかける。が、一瞬だけ怪訝そうに眉を顰めた表情を見せたかと思うと、こちらが何かを言うより早く店の奥へと引っ込んでしまった店主の反応に、僅かに遅れて入店してきた相手のほうへと振り向きながら、彼女と店主との間にあった今し方の遣り取りに気付くことなく不安げに眉尻を下げつつ問いかけて)
設定パスワード
編集のみ可能です
[
掲示板ナビ
]
☆無料で作成☆
[
HP
|
ブログ
|
掲示板
]
[
簡単着せ替えHP
]