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雷鳴、一つ、また一つ、うねる空。 墜ちた雨の跳ねて凝った粒子が剥き出しの足の裏を傷付けるから、しゃがみ込んでしまう。 上目遣い。 来てよくじら雲。 夢が、夢の、夢を、夢に。 散りばめて、散りばめて、包まれる感覚に藻掻くよに安堵する午前二時の底辺。 如何かしている、こんなに泣くなんて、如何か、している。 だって、本当はずっと手を伸ばしていたし、本当が、そうだったし、だけど如何にもならなかったのだし。 あの温かなひとかたまりを慈しむ気持ちの隅に、紙魚の食い散らした風穴。 見ないふりでいたら銀の笛は2度半も狂ってしまったから捨てなくちゃ、遠くに捨てなくちゃ、あの慕わしい指先を傷めてしまう。 おいでくじら雲って目を逸らしてわざと叫ぶみたいに言って、逆さまの月は酷く優しく蹴り飛ばして。 秘密なんてないよ、やきもちなんてないから、なんて、指が泳ぐからきっと本当は解られている。 あたしの手のひらは小さすぎてたくさんは零してしまうから、一つだけちょうだい、大事にだいじにするからね、指切りげんまん、ね。 透明でない水の底にも魚はいるのと祈るみたいに押しつけて、このまま秋になってしまえば良い、夏の名残の国で眠ってしまうつもりでいました。 積もるのは文字ばかりでも幸せは幸せと呼びたい真夜中、ずっと昔遠くの海岸に忘れて来たお気に入りの貝殻が、初めて気にならなくなったから嬉しい、ってあたしちゃんと言ったっけ。 雨上がり夜の空にぽっかりとくじら雲、雷を食べちゃったのね、えらいえらい。 今度は笑えるかも知れません。 なくしても、笑えるかもしれません。 先を見ては駄目でも、今夜だけは確かに眠れる気がしますから、不出来な寝顔のレプリカを一つ進呈。 名前を呼んでください、お願いだから時々は「な」で終わる方で。 お願いは一個だけと決めましたからおしまいね、ほんとかな、わからないけど。 おやすみなさいくじら雲、Y番目のカァドを半分あげるから、目は開いたままで、また逢おうよ、ね。
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