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真夜中の奥底の重さは、 いつしかあたしを背びれだけの不格好にさせていたので、 泳げない、と諦めはころころ、水銀の玉。 触らないで下さい、それはとても毒ですから、きっと触れた先から浸透してしまいますから、零れたのはきっとあたしが飲みますから、 って逃げ回る、ほろほろ金魚。 そこは不可侵なの、 歪んだ夏は駄目なのって、 星の魚の細やかを見上げてはたくさんの溜め息、 あたしはあたしでなければいられなかったから、 桜散る月の園には臆病で近付けなかった。 (なんであのこがそれをいうのあのこはあれをもっているのに、) 鱗が剥離するみたいにぽろぽろ意地っ張りは消し屑。もういいよ、は突然で、 呼んだのは、 どちらからでした、か、 ゆっくりと完成型は 誰も知らない夜の片隅。 小さな画面の中で、ひかりに守られています。 海水と淡水は交われますかどうですか、 手探りで、全部が手探りで、 離れないで下さい、温度だけが頼りです、 と、ぽつり。 ゆらりの尾鰭、 朝になっても乾かないから重くて困ります、 言ったら笑われた。 諦めはころり、水銀の玉。 弾けて消えた、 弾けて消えた。 (みていてね、) 見ているよ、 (おもたい、でしょう、) そんなこと、 (うれしいね、) 嬉しいね、 (うれしい、) 始まりの合図は優しい声と、 澄明の涙。 回る回る、真夜中、 秘密。 これから、 みんな、これからです。
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