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踏切の音が 追憶を誘う。 手を繋いで歩いたあの、 楠ノ木の馨色濃い聖域のこと、 だとか。 道は酷く乾いているのに 開襟シャツの背は湿気を帯びて透け始めていて 恋金魚フワフワ、 風が冷やりとするから 流れる項(ウナ)に手を伸ばす。 シャツの裾に遠慮がちに絡む、指 kara-koro-ro、 ビィ玉の音。 はためく更紗に曹達の泡の軽やかを添えて。 砂埃。 慎ましやかな金魚は俯き加減で 稚児帯の尾ユラユラ。 汗握る掌の中 風車の原色クルリ、 熔ける。 朱塗りの宮で手を合わせ 盲目的に祈ったのは 白痴の金魚の、孤独。 閉じた眼開いた砂嵐、 に、舞う、 アスファルトに灼かれた鰭を ペリと剥がして食べる妄執 ズキリと痛む眼窩の奥、 緑の尾を引く残光に 我を忘れて、 紅色を浮草に沈める。 PA、CHA、 風車だけが見ていた 夏に溺れる金魚と、 僕の歪んだ肩甲骨
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