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例えば、 金魚鉢を引っ繰り返したような悲哀の夏に 助けての月と サヨウナラの太陽が 出会ってそして 破裂するのだという その テレ・ヴィジョンの映像は 僕を、 底辺へと駆り立てた。 行き先なんて どうでも良かったンだ その砂浜を知っていたから 逃げたカナリヤを追って 焼けた砂蹴り上げて走る 白いシャツの、 締まった膝頭の、 ソバカス浮いた鼻梁の、 昨日の、 夏、の、 ゾォンブルゥから飛び立つ彼らが羨ましかった 青を碧を蒼をアオをあおを 掻き集めて、 滴る夜の水面にばら撒いて その気に、なって、 遠いね、 あの日が遠いね。 追憶の、 熱帯魚の、 日干煉瓦の、 キネマ・パライソ、の、 とうとう手足が弛緩しました、 走りだしたら、転びました 這いつくばった、 諦めなんて知らなかった、ので。 青の、 空の、 白の、 雲の、 金、の、 そこでは僕は魚、で。 海が欲しかったんだ、 海が、欲しかったんだ、 稲光の、 雨の、 音の、 匂いの、 温度の、 波紋、の、 打たれるままに濡れ細った僕の はりついたシャツの 骨の輪郭は 泣きたくなるほど奇麗な曲線で、 そこが仮に終着点だったとしても、 その時僕は、白痴のように満足だったのでした。
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