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それぞれに あらかじめ用意された 一本の葬列に並んでいる 傍らでは 一杯の水と花が 美しくお辞儀を繰り返している ・ 何も語らない夜に語る わたしの浴槽では まだ名付けられていない 一匹の魚が浮遊し 剥がれた鱗がひらひらとせせらいで 静かに寄り添う その隙間を いつか愛おしく思うのだ ・ そこにあるのは、ただ あなたのようなあなただった 冷たい体温を手のひらですくうと たしかな あなたが開かれてゆく 言葉は いつだってやさしく あなたの来た道に降り注いでいる ・ いつまでも 何気ない会話を落として 過ぎてゆくあなたの横顔を 静かに見送った葬列に並んで 空を見上げた たしかめるように呼ぶ いまだ名付けられないでいる 声が どこまでも不在だった夜を わたしの渇いた浴槽で 鮮やかに散りしかれた 鱗の上に横たわる全てを やがて迎える朝よ燃やせ この用意された葬列とともに
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