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おまえの たおやかな冷たい 皮膚の上を滑るようにして 羊水の中で 揺られていたように 包まれて眠る まぶたの 裏側に広がってゆく暖かさで やわらかく上下する 肋骨の 丘の上に広がる夜空を 泳ぐようにして語られた 言葉を 置き去りにして 重ね合う唇に 満たされてゆく器官 /// 夕暮れ 錆び付いた赤いポストを 横切れば 思い出さずにはいられない そんな名前が 一つぐらいあったほうがいい 足元に広がる 街の上を歩く人々の行方 (あるいはわたしたちの) どこからか流れついてまた どこに流れてゆくのだろうね そんな いつかどこかで聞いたような 会話を交わしながら 暮れてゆく太陽が 山々を染めて 街や人の影を連れてゆくのを おまえと 指先と指先を 編むようにして眺める。 そんな風に 穏やかに一日が終わればいい /// 過ぎてゆく夏があった 枯れてゆく器官に刻まれるたび 一つの夏が終わる 新しく産まれる沈黙から 一つの 星座が造られるように そして 動かない空は、 見上げる 眼球を抱きしめて 区切られてゆく、 言葉を、 羊水の宇宙で溶かして えいえんの、 ほら おまえを見送る 句点、読点、の。 雨は、 やまない。
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