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のび太「遅れてごめんよ」 野比のび太、11歳――。 今日も例によって待ち合わせには遅れて来る。 何をやらせてもダメダメな小学生だ。 剛「お、おう…」 スネ夫「遅刻なんて…のび太のくせに生意気だぞ…」 しかしのび太を迎えるいじめっ子2人組に、いつもの元気はない。 のび太「ご、ごめん…ドラえもんが寝るのを待ってから出てきたから…」 のび太の言うドラえもんとは21世紀から来た猫型ロボットで、彼は現在理由あってそのロボットと同居しているのだ。 剛「ドラえもんだと?奴にはこのことバレてないだろうな?」 剛が焦りを含んだ声でのび太を問い質す。 剛「もしこのことがバレたら俺ら3人…一貫の終わりだぞ?」 のび太「だ、大丈夫だよ!ドラえもんあれで結構にぶいとこあるから。それになんだかんだ言ったって所詮はロボットだし…」 のび太は反射的に両手で頭を庇いながらそう説明した。 日頃から剛に殴られているが故の行動である。 スネ夫「そんなことより早くしないと…。こんなとこ誰かに見られでもしたら…」 スネ夫が辺りの様子を窺いながら2人の話を遮った。 剛の腰巾着という評価をされている彼だが、我が身にふりかかる危機には人一倍敏感なのだ。 普段は虚勢を張ってそのことを必死に隠している。 しかしのび太は薄々スネ夫の正体に気づいてはいた。 スネ夫は僕と同じで弱い人間なんだ――。 剛「おう!そうだな!2人とも例の物は持ってきたな?」 スネ夫の言葉に、剛は本来の目的を思い出したようだ。 のび太「うん。物置からパパのをこっそり持ち出して来たよ」 スネ夫「僕もさ。僕んちのはドイツ製で切れ味抜群なんだぜ…」 2人の手にはきらりと光る物が握られている。 剛「俺のは錆びてるけど、まだまだ使えるぜ」 剛もまた、小学生には不似合いの工具を取り出した。 剛「さあ…始めようか…」
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