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横を向く指 くちびるの指 そっと押し分け 舌に触れる指 いつまでもいつまでも散りながら 消え去ることのできないもの 奥の奥にある赤いまたたき にじみつづける音のかたち 溶けてゆく雪が音になり 音のかたちのまま残る 指も羽もある 飴も唱もある 舌に触れても 舌は応えない 洞のなかには 光の輪がある 頬に触れる指は沈み 頬の頬になってゆく ふくれてはふくれる 肌の楽譜 動くものに 輪はついてゆく なぞる鉛 なぞる鉛 たくさんのたくさんの遠い舌 触れてよいか迷う指さき そのひとつ分の大きさのもの しずけさにしずけさに 植えられてゆく ぽつぽつ覆う 一重一重のあつまりがあり 指にひらかれ 指に映え 暁に陰に漂っている またひとつ短い柱を燃やし 草の火 草の火とつぶやく声 疑いを染める幾つかの煙 洗うようにくゆらす短い煙 しずけさに植えられていたものが 何かを言いかけたくちびるに咲き 近づく指から目をそらし 硝子に分かれる朝を見つめる
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