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左耳に神経を集中して爪を噛む。鋸状の先端に舌を当てる痛み及び苦味を白色矮星の遠心力で溶き透明の爪が出来たらswoの森で葉脈の暗号を解いて暮らそうと思う。傍らの丸テーブルには極彩色のコーヒーがカップの中を回り僕は赤、橙、黄、緑、青、藍、紫の順に掬い上げ、溜めた各々に鶏の羽を束ねた筆を浸し取り投げて絵を待つ。色共を溜めておくのはブリキ缶で同僚(黒髭の濃く鼻翼からも飛び出している)の歩くとき右手に七つ持つため触れ合う掠れ音が左耳から蝸牛神経を伝って聴覚中枢へ達し僕は現実に帰る。 地下鉄東西線西葛西駅中野方面行ホーム二両目の高さ百七十センチメートル地点から真向かいに三十度下へ目を向けると、葉、うるみとも言うべき透明の広葉が浮いており、その葉脈が何らかの記述に見えて仕方がない、引き寄せて検証したい、との理由にて抽象の爪をこしらえる、そんな考えを見通したように三手猫のイマワが寄ってきた、先日サンクスへ行く途上で彼の轢死体に出くわし挨拶を交わしたゆかりの付き合いであった、皮だけに干乾び散っていた有様からは想像も付かないほど色の良くなった顔をニッと(これまた粋な表情なのだ)膨らせ破裂した、びいどろめいた血液のひとつひとつが日照を乱反射しながら重なっていって幾条かの渦と化し眼前になだれた、よろめきを感じたとき既に僕は宙を舞っており砂利による擦過もうっとりとレールなめる酸味に分泌される唾を手に葉のもとへ向かう。
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