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夢を見た朝に 部屋を舞う埃が解かれ 網目の影を顔に纏い 宛て先のひとのことを考えた どうしても 思い出せない 手紙の文面 真っ白な手を ひるがえして 手紙のように ひるがえして まだ手だ と思った 何かが書かれていた手 鼠は息を殺し 光のなか 深く潜っていく 家族の死骸の中へ 白い手を食べている 鼠 鼠はひとり 布団の中で眠る その青い足が 優しく痙攣している 夜には もう一度夢になる 昼間 まばたきをしないように忘れた物事を 手紙へと写し 砂時計の砂を 指の間から零しながら 朝になるなにもかもころす朝 僕に家族がいたことさえころす 夜になるまで ころす 鼠と入れ替わる
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