メッセージの編集
お名前
タイトル
メールアドレス
※変更する場合のみ入力
ホームページ
本文
梅花は苔むす庭石に落ち 枝には露が並び 眠りのような光を透かす 赤い更紗を纏った女は しのつきの流れに 髪からこぼれる香りが はらまれていく 遠い椿の葉と葉の隙で 土を啄む鳥は雀か鶫か 飛び行く際に知られるけれども 尾の散らす水を追えば 霞を映して白く紛れた 笙の音じみた耳鳴りが 女の膚と敷石のつやめきを重ね 輪郭をはっきり定めてしまう 衣をほどいて庭に降り 梅の木の下で宙を仰ぎ 落ちる滴は凝脂を滑り なだらかな線を残して 乾墨へ消えた 春風の散らす雨と 小鳥の鳴く声の中 女はうち微笑んで 唇を近づけていく
設定パスワード
画像ファイル
編集する
削除する
[
掲示板ナビ
]
☆無料で作成☆
[
HP
|
ブログ
|
掲示板
]
[
簡単着せ替えHP
]