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壁 のひび割れを 空がうつろっていく に なりたい あるいは気付いてほしい 私の複眼で 午前二時に佇む九段の鳥居は灯りを探し 一千里先で蛇が 黒光りをもって抜け殻に感謝している (あらしめるものへ 吐息を少し) 彼は毎昼 太陽を凝視する 数秒で眩しく目を離し 残像に惑って獲物を逃す 痩せ細り息の絶え絶えに 砂をかんで明日に笑う 鳥居よ 君のまたぐらは 何を通さないのか? 海抜で測られる高度より得た油脂で頬ずりしてくる星々を叩き割った欠片に映る雲間から差し込みたい、あるいは雨でしとどにしてほしい、私の薄羽を、共に川へ流れ込み鮎に突かれ細分する頃には新しい脱皮の時節、 「かあさん」 と 絶叫する を 抑えて 吐息を少し にじみ 外縁に並ぶ木々がつぼみを膨らせはじめている、まもなく開き、風の強い日に散りきって地面を覆うだろう、こすれば一枚いちまいの境界がほどけ薄黒い有機体と化し、口に含み転がしていると舌触りも滑らかに腐敗臭の中で微かに桜のにおいがして私は花弁に戻っていく 部屋に寝転がっている
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