メッセージの編集
お名前
タイトル
メールアドレス
※変更する場合のみ入力
ホームページ
本文
川に落としたとげの向きが、月の尖りと重なるはずがない。今日は血の臭いがする柵に寄りかかり、役立たたずの隙間から腕を出す。ここに落ちてくる鳥が、きっといる。肩の向こう、あの一つ残った実は誰にもまずい。剥き出しの実の色だけが上がる空だって食べない。道も、いつも。でもきっとここに、ここに落ちてくるあったかい鳥はいるんだ。重ならない手から、川に流れていかないようにと願うだけ。川底には石の揃った気配のある音がしている。月もない川に落ちていくものはない。ついた膝にみっしりと湿気は取り付き、もう季節じゃないと足の筋を硬くしていく。剥き出しの実の皮の形に、削り落とされても。ここで待つんだ。残されたから。
設定パスワード
画像ファイル
編集する
削除する
[
掲示板ナビ
]
☆無料で作成☆
[
HP
|
ブログ
|
掲示板
]
[
簡単着せ替えHP
]