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テーブルの上に両手をついて 覗き込む私のスープ 混沌とした乳白色 きっとおいしい私の記録 真っ赤な女の企みで 泣き虫が 飛び込み台から突き落とされて 奥の奥まで沈んでいった 泣き虫の涙が3つ4つ浮いている おみやげみたい ぷかぷか 泣き虫は小さいけれど 鉛くらい重たいから 底にしずんでそれっきり スプーンでかき混ぜたら ああいるなって気がした 混沌のスープは占いもできる カップの縁にみんなを並べて テーブルを足でどんと蹴る ぐらぐらした縁から 何人落ちたか 誰が落ちたか カップが倒れたでも分かるのよ 今日は長い癖毛の女が落ちたけれど 沈まずスープを泳ぎきった 波は東から南 女は縁をよじ登り テーブルから飛び降りて部屋の外へ出ていった 予言がでたわ 「忘れるということはおしまいではじまり」 混沌としたスープは予言も絡まっている 海を泳ぎきる 広げた腕の長さだけ岸が遠ざかる 岸の上にはいち・にい・さん・し、 私の身体が待っていて 辿りついたらそれらのうちの 私という私になる 浮いた涙を飲んだから 私も鉛になったみたい 電話をしなくちゃ 混沌のスープ 泳ぎきるの 混沌のスープ 縁に座る誰もの顔がぼやけてよく見えない 誰なの わからなくちゃ占えない スープ、私の澱み 順序良く並んだ誰か スプーンでさぐると底が抜けた 壊れたカップを翳してみたら 出て行ったあの子が見えた
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