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草の香りを織り込んだ風が 優しく空を広げていく あたたかくつもる雪の 内側から開く胎児の呼吸 どこまでも、昇る手に さしのべられた太陽が遥か * 水がすくわれていた どこからか流れついた水が、 泥まみれで遊ぶ子供らに 紫外線を照り返す川で いくつもの、 私たちがせせらいでいる 名前も知らない花 知らされる事もない花 すくわれなかった私の指先から てんとう虫が飛び立とうとしている * 沈んでいく今日を、 許していくような夕暮れに、 溢れていた声が、 いっせいに帰っていく コンクリートに跳ね返された、 声たちだけが 置き去りにされている 知られる事もなく 知らされる事もなく、 そっと * たんぽぽだけは、 ちゃんと、 区別が出来る子供 流れていった水 すくわれなかった声 過去も、また現在も 風に吹かれて 羽ばたいていく たんぽぽの種に憧れている子供 いつまでも、 種だけを見つめ続けている 私たちが、 ゆっくりと、いっせいに 流されていく そこには、ただ 風が無音として 夜を、響かせていた
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