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ゆがんだアスファルトの道をちりちりと光のない蛇がくねって、柵に囲まれた林の方へ渡っていく。肉をつかむ形に盛り上がるブロックからは水がこちらへとのびあがってきて、みっともなくついた足も追いやられてしまう。あの跡を、この車輪は踏んでいくんだ。白い葉にすくんでいる枝の間へ這い入る姿勢をして、まき上げられた雲をくぐりかけているあの囲いは、ほんとうに人用なんでしょうかと尋ねていた。花びらが所在なげに貼りつく暗い窓の、人の名前を覚えなくてもいい場所から、明日があるように指を曲げてぞろりと剥がれてきたのに。脹れの引かない道を通るのは止められないでいる。
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