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あなたの 眠っているうち わたしはモトヤワタ駅 都営新宿ラインのホームに ひとりでいる それには 長いエスカレーターを 二本降りる 始発から間もなく わたしが腰を下ろす この列車が 快速であったか 各停であったか それは今では 誰も知らない謎となる 三十分経ったら 起きなくてはいけない 走れサブウェイ 走れ鉄橋 また顎が落ちる すり抜けて駆けていく光 人声の絶えた車内を ニシオオジマ スミヨシ もうすぐ近い キクカワの次 モリシタで降りて わたしは 道順を覚えている 階段を昇れば たぶん冬で 朝もやの伏せる中 街並は死んだように 極限まで 音量を落としている 星があったろうか きっと息は白く見える 五分歩いて わたしは決まって ampmで買い物をした それは ミネラルウォーターや いつも くだらない お菓子の類だったと思う 煉瓦のマンションに 入り口を曲がると 狭い エレベーターが開いた 四階を押した後 そこに どんな沈黙があったろう わたしはポケットを探る わたしの携帯電話には あなたの部屋の 合鍵がひとつ下げてある それを差し込めば その中に 深く眠りのあなたがいた 計り知れない 不思議ばかり あの頃の わたしは不思議で 出来ていた
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