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黄金と褐色に交わり 色づく季節に 純朴な蒼い樹が両腕をひろげ 瞳を合わせた沈黙の肩を抱く 掌を差し出した上に 遠慮深げに乗った 一滴の秋に 稔りの朝を祈りながら 誕生を祝う口づけを交わす 恒星が巡る日は 辿った日々の眼差しを ひと束に包み 結び目にゆるりと留められた想起は 羽をもつ意識の声に導かれ回帰していく 白いノートに置かれた はじまりを紡ぎだす指に、 力強い関節に、 廉直な指針に、 名を呼ばれながら 寄り添い 明るい頬をなぞりゆく 曲線の 一葉、また一葉の、 連なりを数えて 敷き詰められていく 季節の隙間に 愛おしさを見出しては いつの日にか 空へ還す糧とする 待ち人に 微笑みが届けられる そのような一日に 叡知と無窮の優しさが ひとつ見開かれていくのをみた 足元から伸びゆく 扇状の途に 朝陽は惜しみなく降り 踊り戯れながら 溢れんばかりの 銀杏が燃えている 2007/10/1
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