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咽喉に刺さった骨が、「此処に居たい」と泣く。 その内に骨は、「此処が痛い」と泣く。 その内、について。 僕は王様に永遠を求めて天使の気分だった。そうして僕には少女が与えられた。 鋭く痩せた幸福のひととき。 次に執行人の誕生だ。水は馬に乗り立ち昇る。 おおらかな食卓に招かれてゆけば見事な大魚を勧められ、素手で掴んで啜り食うも何一つ口は無し、腹だけが満たされた。 こうして刺さった骨が、「此処に居たい」と泣く。 その内に骨は、「此処が痛い」と泣く。 ある地方を消した棺桶を毎晩抱いている乱暴屋の第一級は振り被らない、入り江に惚れてくれたのなら手が離れることは無い、満身に浴びた桜色のやわらかさはもう嘘のように硬い。 それなのに愛していると、口のある花。その足で惨たらしい肉屋に向かうのだ。 しかして骨は哀しみにこそ生きた、春が来るとやがて溶けて失くなった。 湿っていた咽喉は相変わらず使いこなせない、まるでそう、知らない人とメールで喧嘩をしている時の心臓であった。 やあ! 僕は帽子にだってなれるんだ! 肉屋には王様に斬られた僕の首があった。 少女は素手で掴んで啜り食うが、なるほど、口は何一つ要らぬ、腹を満たせと僕は思う。 やがて少女は両の眉を寄せ上げ、ちいさな小指を口の中へ、爪の詰物、それを皿へ。 僕の咽喉に在った奴である。 そうして骨は遺体と逢った。 例の水を飲み干すと幸福は無駄な肉を次々とつけ、口のある花は自ら肉屋に並ぶのだ。 春。此処に居る。
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