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巻き貝、昼下がりの秋色の、テーブルクロスを、広げた庭のあたりに、ふたりきりの甘く重たい、窓があって、積み荷は、宇宙を見ていた、きみたちは、花嫁がいつか白い春を孕んで、王女になるだろうといったが、それは雲水に読み解いていた、あのことだろう 銃殺、を風の言葉は知らない、ただ赤い嘴が、散らかった光と夜の痛みを、印している、ひとは、マリアと、知恵の猫の、数ヶ月をひたすら祈り、また雨になり、古い書物のなかに、両肘をついたまま、あのものの顔を覆うのですか 胸壁、冬の泥濘に、靴を忘れても、そこをしあわせが通り往き、運河は人々の、切り石をどこかへ運び、歌もそのように届けられ、子供たちの赤らんだ頬も、巡礼に勤しむなら、なんという希望か、飲み干された夕空とは 男は、すっかりやめてしまう、それを見ていた空が、ようやく男を造ろうと思い、星を落としたが、それには十分ではなく、左右がわからなくなり、深い緑の渓谷ができて、妻はそこを避暑地にした、たくさんの葡萄酒と余暇が、石を滑らかに研いて、男はそこに腰をおろし、はじめようかと呟くと、初めて笑った
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