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私は と言うことに決意はない ただ、雨垂れの音を数えている 増える楽員の鼾の影に 落ちている胎動 (挨拶が殖えていく森の 緑の溜め池) 血色のいいりすがいる 潤んだ目がとんぼのように膨張し 白い腹には水銀袋が詰まっていた 「私のための 特異なりすのための 不安、という言葉」 辺りに埋まった小石が 孵化して 小さな生命 を持った 持ったから 祖父は泣いたのだと思う 私たちの足許に蟻が 私は 私は という言葉を 私たちが口にするたび 蟻は住み処を追われていった子どものように祖父は 泣いたという私たちの足許に 彼の不安に
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