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水は軽くなり あたたかくなる その道を通り 音は離れる 緑が 水を洗っている 映る景は減り やがて失くなる 短い香を捜す指 見つけられたものは燃されゆく ぽつりまたぽつり 燃されゆく 言葉が言葉に鳴りつづけ かたちはにじみ 消えてゆく 煙だけがやわらかく在る 降る雨のなか 雨より透る 無明の声に囲まれている 食べものをあげるからと 集まってきた生きものに 何も与えず疎まれている 哀しい腕は繰りかえす 屋根に生えた木蓮から ひとかたまりの羽を摘みとり 空へ撒くたび 空は増える ひとりのむこうのひとりへと 朝はひとり深まってゆく 内にも外にも はばたきは積もる 緑のそばで 水が水を洗っている 緑が映り 水が映り やがて流れ去り ひとりが残る 羽は尽きて 葉を喰んで 空は緑に 散りながら飛ぶ 積もるものの道 音は覚めて けして到かないと知りながら ひらくことをやめない腕から 水のなかの ひとりへ帰る
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