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向こうの見えない硝子の向こうに 歩きつづける何ものかがおり ふと振り返り こちらを見ている ひとつをひとつに吐き出しながら 空が鏡を燃している たもつものなく いとうものなく 燃やしつづける うなじの水にまたたいて 夜を越える鏡の群れから 炎はこぼれ落ちてゆく 淡く小さく落ちてゆく 曲がり角に面した家の すべての窓を一瞬照らし 熱は土へ散ってゆく 川に呑まれ 泡に満ちる 星が在り 星を疑う 空を透した星なのか 鏡に映った星なのか 鏡に鏡をかざしたまま 帰ることのない波を見ている 干いてゆく 偽りも まことも 遠去かる 数の単位を砕いて生まれる 土に接する鏡の虹が 低くただ低く幾重にも 野の淵のようにゆうるりとはばたき 蒼と鉛を鳴らしつづける あらゆるものを受け入れすぎて 見えなくなった片方の目が 自身以外を映してかがやく 弦の失い楽器のふくらみの かたくやわらかなかたちにはねかえるもの 道であり水たまりである人の咽元の底に 燃えつづく鏡 燃えつづく鏡 燃えつづく鏡
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