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誰かの何かになれないと知り 片方を閉じ星を見つめた 道のむこうの道を見た 風はひと葉にひとつあり ひたいの上で水になった 指のはざまで光になった 生まれたばかりの宙宇の そのままをわたる色 歩きつづける影の柱 人の柱 羽の柱 立ちつくすかたちへ あつまるたましい ついばみにくる すべての生きものが ついばみにくる むずがゆく生まれる笑みさえも 小さな口でついばみにくる 長い雨のあと 葉と羽と光と鱗 唱うものの口もと ふせられたみどり ついばみにくる ついばみにくる 風とくちびるの震えのはざまに 挿し入れられる手の指が 指以外のかたちにほどけかけ 咽を鎖骨を流れても 流れても流れてもなお指のまま 胸へ下へ 下へ到く 火照りつづける場所へと到く 蛍光の眼が 閉じたまま闇に描く線 短く足りない 音の飛跡 とどめるものは無く さざめくものは這い 午後から夜への遅い虹 途切れ途切れにつづく虹 空のなかの水音が 遠くに近くに見えつづけ 雨とは別に在りつづける 焼けるような片方を閉じ 水のなかの邪視 門を伝う色 かたちのむこうのかたちから 降りそそぐ音を見つめている
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